ビタミンCの有効性の臨床結果について
果物などの食べ物に多く含むビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせないことで、美しい肌を作るために欠かせない栄養素です。
他にも、様々な有効性がわかっていますので、一例を紹介します。
ビタミンCの必要性
たくさんの効果を持つビタミンCは、過剰摂取による害も少ないことから、サプリメントでも人気を集めている栄養素です。
これまでに、様々な臨床試験を実施し、多くの有効性が示されています。
臨床試験は、実際に実験を行っての結果なので、非常に信頼性が高いデータです。
下記より、ビタミンCの持つ有効性を紹介します。
下記の情報については、(独)国立健康・栄養研究所より引用しています。
循環器・呼吸器
美容だけでなく、循環器系へ効果を発揮する優れ栄養素です。
食事からの摂取は、心臓血管病の死亡率を減少させるのに有効性が示唆されている。
高血圧の付加的治療に、経口摂取で有効性が示唆されている。
ビタミンEとの併用摂取で、男性のアテローム性動脈硬化症の進行を遅らせるのに、有効性が示唆されている。
子癇前症リスクの高い妊婦において、その予防にビタミンEとの併用で有効性が示唆されている。
経口摂取で、ニトログリセリン舌下錠使用患者における硝酸塩耐性の獲得を予防するのに対し、有効性が示唆されている。
消化系・肝臓
鉄分の吸収を高めますので、ビタミンCは貧血の予防も行うようです。
非ヘム鉄の吸収率を上げるのに経口摂取でおそらく有効と思われる(少なくとも30mgの鉄あたり200mgのビタミンC併用は鉄の吸収を増やすようである)。
腸管での鉄の吸収を高め、貧血を予防する。
経口摂取で女性の胆嚢の病気のリスクを低減するのに対し、有効性が示唆されている。
食事からの摂取は血中鉛濃度を低減するのに対し、有効性が示唆されている。
生殖・泌尿器
子癇前症の予防を行いますので、妊婦さんにも不可欠なビタミンのようです。
子癇前症リスクの高い妊婦において、その予防にビタミンEとの併用で有効性が示唆されている。
脳・神経・感覚器
ビタミンCは、脳や神経にも働く、重要な栄養素のようです。
亜鉛や他の抗酸化ビタミンと併用で、中等度および進行した加齢黄斑変性症(AMRD)の進行を遅延するのに対して、有効性が示唆されている。
血管性痴呆症の予防にビタミンE併用で有効性が示唆されている。
欠乏するとうつ病、ヒステリー、疲労や無気力等の精神的な異常などの症状が現れる。
手首の骨折後の反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の発症リスクを低減させるのに対し、有効性が示唆されている。
免疫・がん・炎症
癌の予防や風邪の治療に効果を発揮するようです。
食事からのビタミンC摂取はがんのリスク、死亡率を低減するのに対して、有効性が示唆されている。
食事からのビタミンC摂取は男性のがんの死亡率低減に対して、有効性が示唆されている。
胃がんのハイリスク患者における、胃の前がん状態領域の回復に対して、有効性が示唆されている。
風邪の治療に対して有効性が示唆されている。
骨・筋肉
やはり、美肌のビタミンであることは、間違いないようです。
外用で、光老化した、あるいはしわの寄った肌の改善に対して、有効性が示唆されている。
紅斑(日焼け)の予防にビタミンEと併用で有効性が示唆されている。
レーザー治療による紅斑の防止に対して有効性が示唆されている
その他
非ヘム鉄の吸収率上昇におそらく有効と思われる。
腸管での鉄の吸収を高め、貧血を予防する。
ビタミンC欠乏症(壊血病を含む)の予防と治療に経口摂取または筋肉注射で有効である。